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姫路城のシンボル、本丸の魅力見どころとは?

駅から姫路城

姫路城(ひめじじょう)は45.6mの姫山の上に、天守が建てられています。
天守はおよそ31.5m、天守を支える天守台は14.9mあり、最高部は標高92mの高さになります。

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この高さのおかげで、姫路駅のメインストリートからでも、よく見えるんですね。

本丸は、大天守と乾(いぬい)小天守および、東、西の小天守をそれぞれ渡り櫓で接続した、連立式の天守が優雅にそびえています。
連立式の天守は、その美しさから、よく写真で紹介されていますが、外部から見た美しさとは裏腹に、堅固な本丸の防御を備えたものでした。

どのような造りになっているか、見どころを確認してみましょう。

攻略不能渡り櫓に囲まれた本丸の厳しい防御

連立式の天守は、本丸の北側にある腰曲輪(こしぐるわ)や、南側の備前丸(びぜんまる)はもちろん、東西の通り道に対しても攻撃ができます。
なおかつ、本丸内部は渡り櫓に囲まれた中庭になっていて、中庭に向けても攻撃が加えられるようになっています。

姫路城は本丸にたどり着くだけでも、大変困難に造られています。

さらに天守までたどり着くには、この本丸を囲む小天守群と、渡り櫓からの攻撃に晒されるという仕掛けになっています。

訪れた時には、この本丸を囲む見事な渡り櫓から、どんな攻撃が繰り出されるのか、想像しながら回ってみたいものですね。

国内一の高さを支える心柱の秘密

大天守は、約15mの石垣の上に、31.5mの高さで造られています。
外観が5層、内部は6階になっていますが、31mというとおよそ10階建てのビルに匹敵する高さになります。

木造建築なので、内部は木で作られているわけですが、姫路城は「心柱」という柱が2本縦に入っていて、これが大天守を支えています。

さすがに31mの木材を調達するには大変なことなのでしょうか、心柱の長さは24.6mとなり、その上に6階を組んでいます。

心柱だけでも、ビル8階程度の高さがあることになりますね。

心柱は大天守の東西にありますが、東側は創建当時のもの、西側は腐食が進んでいたために、昭和の大修理の際、取り替えられました。

その時、候補に挙がったのが、長野県木曽(きそ)の山中にある大木でした。
しかし、この長さの木材を1本そのまま運び込むことは至難の業だったようで、途中で折れてしまいます。

急遽代わりになる木を探したところ、姫路近郊の笠形神社にある大木の提供を受けることができました。
とはいうものの、長さ、太さ共に不足していたため、木曽から運んだ大木と繋ぎ合わせて使うことになりました。

すなわち、心柱の下部は木曽、上部は地元、姫路の木が姫路城の西側を支えているのです。

ちなみに、西側の心柱は、もともとつなぎ合わせたものが使われていたそうです。
それは、1本のままだと東の心柱に干渉し、立ち上げることができないため、創建時も途中でつなぎ合わせて建てられたのでした。

もし、木曽の山から1本のまま運び込んでいたとしても、途中で繋ぎ合わせなければ建てられなかったということです。

まとめ

姫路城の本丸は、大天守を核に、乾小天守、東小天守、西小天守を渡り櫓で繋いだ連立式です。
写真で紹介される、白亜の美しい姿の裏には、最後まで寄せ手を受け付けない鉄壁の守りを備えたものでした。

また、31.5mもの大天守を支える心柱は、東西それぞれ1本ずつ入っています。
東側の心柱は創建当時のもの、西側は一度入れ替えられています。

入れ替えの際、1本の木を使う計画だったものの、途中で折れてしまうハプニングに見舞われました。
しかし、そのことにより、地元姫路の木が姫路城を支えることになりました。

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