桜の時期がやってきました。
近くの城址公園に行って、
ソメイヨシノを愛でるのも、
この時期ならではの楽しみですね。
城址公園の桜も良いですが、
1,000年以上もの長い間、
日本の歴史を眺めてきた古木の桜ってのも、
興味ぶかくないですか?
城と歴史は切り放せないものがありますから、
日本三大桜とか、五大桜といわれる古木をめぐって、
古(いにしえ)の兵(つわもの)に想い馳せるのも、
ひとつの楽しみです。
そんな大桜と、帰りに立ち寄れる城址を紹介します。
下に、日本三大桜、五大桜といわれている桜を紹介します。
<日本三大桜>
三春滝桜(みはるたきざくら)
山高神代桜(やまたかじんだいざくら)
根尾谷淡墨桜(ねおだにうすずみざくら)
<日本五大桜>(上の三桜に加えて)
狩宿下馬桜(かりやどのげばざくら)
石戸蒲桜(いしとかばざくら)
三春滝桜(みはるたきざくら)
場所:福島県田村郡三春町滝字桜久保296
地図で確認すると、郡山市の東方に位置する、
三春ダムの近くにある古木の桜です。
エドヒガン系の紅枝垂桜(ベニシダレザクラ)で、
樹齢はおよそ1,000年を超えるんだとか。
桜って、長生きなんですね。
満開になると桜色に染まった枝が、
四方八方に大きくしだれて、スバラシイそうです。
江戸時代にはすでに広く知られていたようで、
三春藩の御用木として
保護されたということになってますね。
御用木というのは、
藩が公用で用いるために切り出される材木ですが、
この場合切り出すことが目的じゃなく、
本当に保護されていたんですね。
グーグルマップで確認すると、
周りはのどかな田園風景が広がっている様子が見てとれます。
古木なので、土を踏み固められないように
柵がされていて、幹まで近づくことはできません。
ですが、周りが遊歩道として整備されているので、
じっくり鑑賞できそうですね。
どうしても行くことが出来ないかたは、
グーグルマップのストリートビューで、
桜の近くまで移動してみてください。
満開の頃の様子を拝むことができますよ。
なんだか、イキな計らいですね。
ちょっと離れると、葉桜だったり、
枝だけだったりするので、
しっかりと近づいてくださいね。
三春滝桜の最寄の城 三春城
三春滝桜から北に約4kmほど離れた場所に、三春城跡があります。
ここも桜が植えられていて、桜の名所になっています。
三春城は戦国期からすでに存在していたようですね。
江戸時代には5万5千石の城として、
近代的な平山城に改修されています。
明治になって廃城になるまで、
藩の中枢として使われていた城なので、
現在でも近くに役所があるなど、
三春町の中心部に存在します。
建物や石垣は、取り壊されたり、
民間に払い下げされたため、
土塁以外の遺構はあまり残っていないようです。
本丸部分は公園として整備されて、
憩いの場となっているようです。
城の面影を残す建物はありませんが、
城山のふもとにある三春小学校の入り口には、
藩の学校だった「明徳堂」の表門が残されています。
三春城
まとめ
三春滝桜は、樹齢1,000年を超す
紅枝垂桜(ベニシダレザクラ)、です。
滝桜の名のごとく、
桜が滝のように枝垂れ落ちる姿が想像できそうですね。
江戸時代から広く知られ、
藩が積極的に保護をしていました。
三春藩の拠点であった三春城は、
明治初期までかなり良好な状態で残っていたはずですが、
廃城に伴い建物などが払い下げになったのは残念ですね。
唯一、藩校の正門が小学校前に遺っているで、
一度訪れたいものです。