城に別名?郷土愛を感じる別名いろいろ


姫路城が”白鷺城”と呼ばれているのを
耳にしたことはありますか?

遠くからでも白が映えて、
白鷺の名が付くのも納得できますよね。

一般的に聞く城の名前のほとんどは、
全国的に知名度のある名前=江戸時代の
藩名が付いています。

姫路藩-姫路城
水戸藩-水戸城
松本藩-松本城
彦根藩-彦根城
熊本藩-熊本城
など

そういった通常知られている名前のほかに、
土地ならでわの通称、
愛称ともいえるような名前が付けられています。

あなたはいくつ知っていますか?

城の別名いろいろ
ここで、現存する天守重要文化財の別名を見てみましょう。

1 弘前城 鷹岡城、高岡城
2 松本城 烏城、深志城
3 丸岡城 霞ヶ城【かすみがじょう】
4 犬山城 白帝城
5 彦根城 金亀城【こんきじょう】
6 姫路城 白鷺城【はくろじょう】
7 松江城 千鳥城
8 備中松山城 高梁城【たかはしじょう】
9 丸亀城 亀山城、蓬莱城【ほうらいじょう】
10 松山城 金亀城【きんきじょう】、勝山城
11 宇和島城 板島丸串城、鶴島城、板島城、丸串城
12 高知城 大高坂城、河中山城【こうちやまじょう】、高智山城、鷹城【たかじょう】

調べているなかで、
少し変わった別名もあったので、
載せておきます。

名古屋城 金鯱城
熊本城 銀杏城
久留里城 雨城
大津城 天竺城
岸岳城 鬼子城

別名の由来からくみ取る

これを見ると、別名には、
動物の名前から名付けたもの、
土地の名前を付けたもの、
特徴的なものからとったもの
と、
3種類に分けられるようですね。

動物では鳥の名前を
採用している場合が多いのが
意外にも思えます。

このあたりに、
『天守→天を翔る動物→鳥』
みたいな遊び心が伝わってきますよね。

面白いなと感じたのは、烏城こと松本城。
現代なら”烏=ゴミを荒らす迷惑な鳥”
といったイメージもあるんですが、
悪いイメージの鳥の名前を愛称に
つけるはずが無いと思うんですよね。

ということは、烏のイメージって、
当時はそれほど悪くなかったんでしょうね。

日本の神話には、神武天皇を
八咫の烏が案内したという話がありますし、
明治時代には、カラスを題材にした童謡
”七つの子”作られました。

昔から親しみがなければ、
こういった歌も作られることはなかったでしょう。

他にも、”亀”の名前がありますね。
やはり、守りの要ということで、
固い甲羅から連想したんでしょうか。

土地の名前が別名となっているものも、
”自分たちの城”という郷土愛を感じますよね。

熊本城の銀杏城もまた、変わった別名です。
築城主の加藤 清正(かとう きよまさ)が
銀杏(イチョウ)の木を植えた
逸話から名付けられた別名です。

なぜ、わざわざ銀杏の木を植えたのか、
それについては、別のページにしました。

熊本城の別名銀杏城の由来とは

まとめ

よく通っている城の名前は、
藩の名前からとったものでした。

別名を知ると、土地に根差している様子と、
歴史が感じられ
て、さらに魅力が増してきますね。

他にも、城の別名をリスト化して
紹介しているサイトがありました。
自分が住む近くの城の別名を調べるのも、
おもしろいですよ。

城別名リスト

私が住む地域には、千葉氏が拠点としていた
「千葉城」がありますが、場所の名前をとって、
亥鼻城(いのはなじょう)という別名が付いています。

もともと天守がない城でしたが、
今は鉄筋造りの模擬天守が建っています。

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