立派な五層の天守に住んでみたい!でも、あの天守に住んだのか?


広大な敷地に、5階くらいの高さがある
天守に住む殿様だったら、
朝起きてあの望楼から領地を見下ろし、
我がよの春を謳歌してたにちがいない。

なんて、想像しちゃいますよね。

でも、ちょっと待って。
あの天守、人が住んでたと思いますか?

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天守に殿様が住んでたらと、想像してみる

もし、殿様が天守に住んでいたとしたら
どんな暮らしだったんでしょうね。

例えば、内側の階数が5階の天守だとすると、
そこには殿様とその家族、
さらに家臣のなかで、お世話をする人、
護衛の人も住んでいたんでしょうね。

家臣が殿様より上階に住むことはないので、
3階以上は殿様や家族、
1、2階に家臣が住むことなるでしょう。

なんとも、天守の中は賑やかにそうですね。


朝、日の出とともに起きて、
望楼の雨戸を明け、城下を見下ろします。

”今日も皆が平和であるように”
なんて祈りながら。

そのとき、急にトイレに行きたくなったとしたら。


今のように水洗トイレがない時代ですからね。
トイレの場所も、外にあります。

急いで階段を駆け下り・・といっても、
天守の階段は急なので、転ばないように慎重に、
でも急ぎ足で下に降り、
家臣の間をぬって外の厠へ駆け込むことになるでしょう。

しかも、トイレに行きたくなるのは
殿様だけじゃないですからね。

奥さんや子供、家臣もいるとなると、
混雑しそう。


手と顔も洗い、ひと心地ついたら、
食事です。

3階に戻って、家臣の用意してくれた
食事を家族でいただきます。

でも、この食事、天守のなかでは作れません。

かまどに火をくべて、飯を炊くわけですが、
煙と熱がこもってしまいます。

いまと違って、IHなんてないですからね。


となると、別の場所で作って、
持ってこなければいけません。

日中は別棟で仕事するとしても、
天守って、天守台に建ってることも多いので、
夕方には天守まで石段を上がり、
3階から5階を行ったり来たりとなると、
足腰は強くなるかもしれませんが、結構疲れそう。

殿様だから、急用で判断を
仰がれることがあるかもしれません。

そのたびに下の階に行ったり、
または家臣が上がったりと、
想像すると可笑しいですね。

それに、非効率でもあります。


安全面にも問題がありそうですよね。

万が一火事になったら、
シューターのような滑って降りるような
設備もなければ、緊急脱出装置が
あるわけでもないので、逃げ場もありません。

(実際、雷や火の粉が原因で、
焼失することも少なくありませんでした)

ということで、
立派な天守に殿様が住んでいたかというと、
現実的ではなかったでしょう。

現実には、本丸や二の丸に御殿を整備し、
そこで寝起きや政務をとっていました。

それでも住んだ信長の天主と役割の変化

とはいえ、
まったく住まなかったかというと、
そうでもありません。

天守の命名の端緒となった安土城の天守には、
織田信長みずからが寝起きをしていたといわれています。

そりゃあ、あれだけ絢爛だったと
いわれる天守を造ったら、住んでみたいですよね。

でも、その裏には家臣の苦労もあったことでしょう。


安土城以外の城でも、
いざという時の籠城に備え、
寝起きする程度の居住性はあり、
天守によっては井戸が掘られたりと、
生活のための最低限の備えがありました。

しかし、大阪の陣を境に籠城戦が
行われることもなくなり、
徳川幕府が安定した政治を行うようになると、
天守の存在価値も薄れていきます。

江戸城(現在の皇居のあたり)にも
立派な天守が建てられていましたが、
倉庫として使われていたといいます。


ちなみに、江戸城の天守は、
1657年に江戸起きた『明暦の大火』
と呼ばれる大火事で焼失しました。

この火災は、江戸の町の大半を
焼き尽くしたというから、
大変な被害だったようです。

天守ではこの時、虫干しの為に
天守の窓は開けられていて、
その窓から火の粉が天守内に入り、
焼失したということです。

すでに幕府の政治も安定し、
権威のために天守を造る必要も
なくなっていたため、

再建されることはありませんでした。

まとめ

見た目に豪華な天守に住んでみたいと思うけど、
あの当時は、実際に住もうと思うと、苦労しそうですね。

現実に、ほとんど住んでいなかったことは、
当然といえるかもしれません。

今なら、水洗トイレにIHクッキングヒーター、
エレベーターを取り付ければ快適に過ごせそうですね。


見せるために建設された天守も、
時代の流れで必要性が薄れ、
役割を終えていきました。

火災や雷で消失することも多かった天守は、
再建もされなくなっていきます。

そんな中、現代まで残っているのって、
やっぱりすごいことなんですね。

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