姫路城でタイムスリップ体験?石垣の組み方に注目!

姫路城石垣
姫路城は全国のお城の中でも、とりわけ保存状態が良い事で知られています。

しかし、本当に当時のまま残されているものは、それほど多くはありません。
建物は整備され、綺麗な状態に保たれていていますが、建替えによって、当時のままを残しているということはありませんよね。

そこで、城の影の主役ともいえる、石垣に注目してみましょう。

姫路城は、城に石垣が多用され始める戦国末期から、江戸時代の石垣が残されているので、過去を思い起こしながらめぐる楽しみもあります。

石垣が組まれた時代を知れば、まるでタイムスリップするかのような錯覚も覚えるかもしれませんね。

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造られた年による特徴とは?

石垣の組み方は、組まれた年代によって特徴があります。

石をほとんど加工せずに組み上げた、「野面積み」や、加工して積みやすくした、「打込み接ぎ」などですね。

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城に石垣が使われ始めた頃は、近くの山や川から持ってきた自然石をそのまま使っていたのに対し、
時代が下ると、多少積みづらい石でも積みやすく加工したり、遠くの採石場の大きな石も運べるように加工されます。

その背景には、経済的な面もあります。

支配する領土が比較的狭く、資金も少ないうちは、加工するよりそのまま使った方が安上がりですよね。
もちろん、戦国期は築城に時間を掛けられないので、加工しない方がよかったでしょう。

江戸時代に入ると、領土を安堵され、資金に余裕が出てきたり、見せる城としての役割を持つようになったので、綺麗に石垣を積む必要もありました。

姫路城も、元は地方の城でしたが、羽柴秀吉(後の豊臣秀吉)が中国地方攻略の足掛かりとして改修され、
江戸時代に入ると、西日本ににらみを利かせるための城として期待され、整備されていきました。

石垣を眺めると、そんな、姫路城が整備されていく姿が見て取れる様に感じますよ。

姫路城のどの石垣がいつ組まれた?

姫路城が拡張され、今の形になったのは、1620年頃、本多氏が城主になった頃です。
この頃の主流の石垣は、打込み接ぎ(うちこみはぎ)になります。

打込み接ぎはいたるところにみられますが、本多氏が手を加えた西の丸に多く残り、外堀にも所どころ残されている場所があります。
この後に説明する、池田氏時代の石垣とは、同じ打込み接ぎでも、石の大きさが比較的揃っているのが特徴です。

本多氏時代よりも前の時代に、池田氏が入城しますが、1601年から1609年の頃の事。
本格的な城郭として整備され、本丸や中郭内が整備されました。

この時期に主流なのは打込み接ぎですが、本多氏時代に比べると石の大きさがマチマチです。

特に本丸の石垣は高さもあり、扇の勾配も圧巻です。
広い範囲で、この頃の石垣が残っています。

本多氏よりも後、江戸時代以降に主流になった「切り込み接ぎ」も見受けられます。
散策していると、ときどき隙間なく、綺麗に組み合わさった石垣を見ることができます。
これは、江戸時代に補修された場所です。

打込み接ぎの石垣に、一部切り込みはぎが使われているので、意識して石垣を見ていれば、すぐにわかります。

どこに使われているか、探しながら回るのもいいですね。

そして、池田氏以前に造られた石垣も残っています。
池田氏以前というのは、羽柴秀吉が整備した時のもので、1580年頃のものになります。

石垣で整備され始めた頃のため、「野面積み」で組まれています。
初期の頃の石垣で、二の丸付近に見られます。
三国掘や、二の丸から本丸に続く曲輪でも見ることができます。

石垣をただ眺めるよりも、その背景を知っておくと、より城の魅力も増しますよ。
なにより、広い年代にわたって、良好な状態で石垣が残る姫路城ならではの楽しみ方です。

まとめ

姫路城の石垣は、良好な状態で、複数の年代の石垣が残されています。

1580年頃、羽柴秀吉による築城の跡で、自然石を組み上げた「野面積み
二の丸付近に見られます。

1600年頃、池田輝政による築城で、中堀までが整備されました。
大きさはそろっていないものの、組みやすく石を加工した、「打込み接ぎ」が使われています。

1620年頃、本多氏により、外堀や二の丸が整備されます。
池田氏の頃より、石の大きさが揃った打込み接ぎで石垣を組んでいます。

1640年以降は、石垣が崩れた部分を補修するために、「切り込み接ぎ」で組まれています。
城を巡っていると、ところどころ見受けられます。

組み方だけでなく、かつて石垣の端だった部分を拡張してつなげていたり、元の石垣から大きくしている部分などもあります。

建物だけではわかりづらい城の移り変わりが、こういうところから伝わってくるようです。

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