竹田城もなかなか見応えのある城跡ですが、そこからほど近い場所に、満足度の高い観光スポットがあるのを知っていますか?
名前はあまり知られていないのに、観光施設としては整っていて、興味がなかった人でも帰るころには満足できる、そんな施設があります。
そこは、「生野銀山」です。
銀が出ることが知られたのは、807年からと、けっこう古いですね。
そこから閉山されるまで、1167年の間、銀を始めとして、たくさんの鉱石を産出した巨大鉱山です。
現在はミュージアムとして再利用されていて、見学することができます。
生野銀山のみどころは?
生野銀山は、国内でも有数の銀の産出地でした。
一時は “銀の出ること土砂のごとし” というほど出たんだそうです。
想像がつきませんね。
織田信長や豊臣秀吉が活躍した戦国時代は、流通貨幣は銀を使っていたので、銀山を確保するのはとても重要でした。
銀山から北西に位置する竹田城も、この銀山を守る入り口に位置するので、重要な役割があったことでしょう。
鉱山を中からでも、外からでも
鉱山というと、メインは坑道散策です。
生野銀山ももちろん、坑道散策は外せません。
でも、暗くて狭い場所が苦手な方もいますよね。
そんな場合でも、鉱山の外を散策するコースがあります。
露天掘りの跡や、坑道の入り口を巡るコースも用意されています。
他にも、資料館は充実していますし、銀の発掘体験ができるなど、子供から大人まで楽しめます。
坑道の中は歩きやすい
坑道の中は、約1kmの行程ですが、見学コースはほぼ平坦になっていて、子供から大人まで、歩きやすくなっています。
見学コースをショートカットして出口に向かうこともできるので、「中に入ったけど、やっぱり出たい」という方にも、配慮されています。
ただし、もとは鉱山なので、水が浸出している場所もあり、すこし足元が悪いのが難点です。
しかし、すべって転ぶなどのことは、よほどのことでもない限りありませんし、ベビーカーを押していても入れるくらいです。
しかし、少し汚れますので、履物には少し気を付けた方がいいですね。
訪れたい時期は?
生野銀山は1年中開館していますが、坑道に入るなら、夏に訪れるのがいいでしょう。
坑道内の気温は年間を通して13度を保っていて、半そでだと肌寒いほど。
もちろん、冬も気温が保たれているので、冷えこみが激しい日は暖かく感じます。
竹田城からのアクセスは?
お城めぐりとセットで訪れるなら、関係の深い”竹田城”からのアクセスが気になるところ。
少しまとめてみました。
車でいくなら
竹田城から車で約30分の道のりです。
生野駅方面に南下し、生野駅を目指しましょう。
生野町に入ったら、駅に着くよりも手前で東に向かっていきますので、案内表示に従って進めば到着します。
生野町は、銀山の麓ということで、いくらか栄えています。
駐車場は210台分が用意され、無料です。
電車で行くなら
播但線の竹田駅から生野駅に向かいます。
3駅ですが、各駅停車でおよそ28分かかります。
駅から銀山まで、距離にして4kmほどあります。
バスかタクシーを使って、生野銀山に向かうことができます。
生野町内の観光スポットは?
昭和48年(1973年)まで採掘されていた鉱山の町なので、みどころもいくつかあります。
- 旧生野鉱山職員宿舎
- 生野書院
- 旧警察分署
- トロッコ道
などといった史跡も残されていますので、銀山の帰りに立ち寄るのもいいでしょう。
まとめ
不便な山城でありながらも、総石垣造りに造りかえられた竹田城には、生野銀山の出入口を固める役割もありました。
その銀山は、土砂のごとく銀が出たといわれる「生野銀山」です。
今は観光地として整備され、有料で公開されています。
資料の量や、坑道の歩きやすさ、体験コーナーがされているなど、満足度の高い施設です。
夏と冬では営業時間が違うので、注意しましょう。